こんにちは。まだ5月中旬ですが、夏のように暑い日が続いていますね。
最近、
・指に小さな水ぶくれができる
・手の皮がむける
・足がかゆい
という症状で受診される方が増えています。
大抵の方は「水虫」を心配されるのですが、実は汗疱という病気であることがあります。
この2つは見た目が似ている一方で、治療法はまったく異なるため、自己判断には注意が必要です。
今回は、汗疱と水虫の違いについて、わかりやすくお話しします。
汗疱とは?
汗疱は、手のひらや指の側面、足の裏などに、小さな水ぶくれが繰り返しできる皮膚炎です。
特に、季節の変わり目・汗をかく時期に悪化しやすく、5月頃から患者さんが増えてきます。
よくある症状
・指の横に小さなプツプツ
・強いかゆみ
・皮むけ
・繰り返す
「汗が詰まっている」と説明されることもありますが、原因はそれだけではなく、体質や皮膚バリアの低下、金属アレルギー、汗刺激などが関係していると考えられています。
水虫とは?
「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種による感染症です。足にできるイメージが強いですが、手にできることもあります。
よくある症状
・足の皮むけ
・指の間がジメジメする
・かゆみ
・片足だけ悪い
・爪が白く濁る(爪白癬)
ただし、水虫は見た目だけでは診断できないことも多く、湿疹や汗疱と区別が難しい場合があります。
汗疱と水虫、どう違うの?
見分けるポイントはいくつかあります。
⭐︎汗疱に多い特徴
・指の側面に小さな水ぶくれ
・左右対称に出る
・毎年同じ時期に悪化
・手荒れ体質がある
⭐︎水虫に多い特徴
・足の指の間が白くふやける
・片側だけ強い
・家族に水虫がいる
・爪にも変化がある
ただし、実際にはかなり似て見えることがあります。
そのため皮膚科では、必要に応じて顕微鏡検査を行い、白癬菌がいるか確認します。
自己判断で市販薬を使うと悪化することも
よくあるのが、
「水虫だと思って市販薬を塗ったけど治らない」
「手荒れだと思ってステロイドを塗っていた」
というケースです。
もし水虫にステロイドだけを塗ると、一時的によく見えても、かえって広がってしまうことがあります。
逆に、汗疱に水虫薬だけを使っても改善しないことがあります。市販薬で改善しない場合には、一度皮膚科で確認することをおすすめします。
汗をかく季節は皮膚トラブルが増えます。
汗疱・水虫とも、早めに治療を始めることで悪化を防げる場合があります。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

