水虫・爪水虫
水虫・爪水虫

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの仲間が皮膚に感染して起こる病気です。特に足は汗をかきやすく、靴の中が蒸れやすいため好発します。夏に悪化しやすい一方、冬は乾燥やひび割れの原因になることもあります。また、水虫で皮膚バリアが壊れた部分から細菌が入り、足の蜂窩織炎を起こすこともあります。
白癬菌が爪に感染したものが爪水虫(爪白癬)で、爪が白く濁る・厚くなる・もろくなるなどの変化がみられます。かゆみが少ないため自覚しにくく、気付いたときには進行していることも珍しくありません。放置すると治療期間が長くなるだけでなく、ご家族に感染が広がる可能性もあります。疑わしい症状があれば早めの受診をおすすめします。
白癬菌は“温かく湿った環境”を好みます。
特に以下のような状況で感染しやすくなります。
また、水虫を放置していると爪へ感染が広がり、爪水虫に進行することもあります。
足の指の間にできる「最も多いタイプ」です。
特に4〜5番目の指の間に起こりやすい
蒸れやすい方、長時間靴を履く方に多いタイプです。
主に土踏まずや足の側面に見られます。
夏や汗をかく時期に悪化しやすいタイプです。
かかと〜足裏に多いタイプです。
慢性化しやすく、治療に時間がかかりやすいタイプです。
最も多いタイプです。
比較的浅い感染ですが、放置すると広がります。
糖尿病や免疫が弱い方に起こりやすいといわれます。
長期間放置した場合に多く見られます。
これらは水虫・爪水虫の典型的な症状です。自己判断の市販薬では治らない場合も多く、長引かせてしまう原因になります。気になる場合は皮膚科で診断を受けましょう。
水虫と似た症状を示す皮膚疾患(湿疹、汗疱、掌蹠膿疱症など)もあり、見た目だけで水虫と判断することはできません。皮膚科では以下の検査で正確に診断します。
患部の皮膚や爪の角質を取り、白癬菌を直接確認します。数分〜十数分で結果がわかる簡便で確実な検査です。
菌の種類や存在をより詳しく確認するために行うことがあります。結果まで数週間かかる場合があります。
確実な診断のうえで治療を始めることが大切です。
水虫の治療の基本となるのは抗真菌薬外用薬です。塗り薬を症状のある部分だけでなく周囲にも広く塗布します。痒みや赤みが良くなっても菌が残っていることがあるため、症状が改善してからも4週間は継続して外用してください。また、爪水虫で罹患爪が少ない場合や内服が難しい場合は、爪用の抗真菌薬外用を塗布します。
爪白癬や重症例、広範囲の場合には抗真菌薬の内服薬を使用します。薬剤が血液から爪に取り込まれて菌を抑えます。治療期間は数ヶ月に及ぶことがあり、肝機能などの定期的なチェックが必要な場合があります。
水虫・爪水虫は「治りにくい病気」という印象がありますが、正しく診断し、適切に治療を続ければ改善が期待できる病気です。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。